
こんにちは。NPO法人ねこホーム、理事長の西城磨優美です。
日頃よりあたたかく活動を見守ってくださり、本当にありがとうございます。
NPO法人ねこホームは2013年(平成25年)2月22日に設立し、2021年(令和3年)2月22日から9年目に突入いたしました。設立前はボランティアで猫ちゃんにまつわる活動を続けておりましたので、実績としましては更に長期に渡りますが、今までに携わってくださった多くの皆様からのご信頼をいただけて現在も活動を続けていられますことは何よりの喜びでございます。
ひとくちに社会貢献活動といっても結果を出すのは困難な事柄も多く、自分にできることは何かを実際に経験することにより模索していました。私は家庭で動物を飼っていた環境下で生まれ、幼少期にも犬、猫、鳥、魚と共に生活をして参りました。小学校の授業で将来の夢、やりたい仕事を聞かれた時は正直に「猫とずっと一緒に暮らす仕事がしたい」と伝えると、ことごとく「バカなことを言ってないでちゃんと考えなさい」と全否定されてしまい、とても悲しく感じていました。大人になり社会に出てもその夢は持ち続けていましたが、自分のやりたいことを実現するにはほど遠く、半ば諦めかけていました。

そんなある日、子猫ちゃんの里親募集をきっかけに、苦労の末に1匹の子猫ちゃんの里親になりました。それから1年弱で2匹目の子猫ちゃんの里親になり、当時は犬派だった副理事もボランティア活動の困難さ、猫ちゃんたちを取り巻く環境の厳しさを目の当たりにし、現状を変えて行くべく方法を一緒に考えることとなりました。それからあらゆる情報を収集し、実態を調査していく中で、闇を抱え、危険に晒されている猫ちゃんの命を救うためにできることを形に残したいということでこの事業に取り組むこととなりました。当時、自分たちが理想とするシステムや施設がほぼ皆無で、もやもやした感覚を持っていましたが、なければつくる、同じ思いを持った人は必ずいる、の信念で突き進みました。
前身のボランティア活動から始まり、猫ちゃんのお預かり事業を支えてくださる方々のあたたかな想いに触れ、活動当初から持ち続けている想いは年々厚みと深さを増し、年、月、日、秒単位でかけがえのない貴重な時間を過ごさせていただいております。個人的にも幼少期からの夢だったこのお仕事に従事させていただけていることや、猫ちゃんをお預けくださる飼い主様が、猫ちゃんはもちろんのこと、私やスタッフのことも同じく大切にしてくださることなど全てにおいて感謝と幸福感とで胸がいっぱいです。
設立して間も無くの頃、地元で長年猫ちゃんのボランティア活動をされておられた女性からいただいたお言葉を今でも忘れることができません。「私が50年かけてしてきたボランティア活動では費用対効果を見ても一歩どころか半歩も前には進まなくてすごく悔しく思っている、あなたが志す、より良い社会に向かって、猫ちゃんを取り巻く環境と時代を新たな仕組みで前に進めて欲しい」。その時、この問題は社会の問題でありながら個人の負担の上に成り立っているという仕組みにこそ問題があると考え、持続可能な社会貢献をする上で必要な仕組みは何か、果たすべき責任の所在はどこにあるのか、そのために誰が何をすべきかという課題と向き合い活動を続けて参りました。
持続可能という言葉は今でこそ当たり前に知られる言葉となりましたが、当時はまだ耳馴染みが浅かったにもかかわらずお話をさせていただいたき、ご賛同していただける方々と共に活動を続けてくることができましたことを、大変嬉しく存じます。この8年間の歩みの中でご縁を結んでくださった皆様にこの場をお借りいたしまして衷心より御礼を申し上げます。
新型コロナウイルスに対し、NPO法人ねこホームでは全スタッフが細心の注意と対策で感染を防止し、現在お預かりしている猫ちゃんたちをお守りすること、更に幸せに暮らしてもらうために日々の努力を欠かさないことが、お預かり費用をいただいている飼い主様へのご恩返しだと思っています。
猫ちゃんのお預かり事業では、猫ちゃんと飼い主様に笑顔になっていただくために、環境を整え、今後も更なる努力をして責任を全うして参る所存でございます。
これからも5つの社会貢献活動を通じ、全国、地域の皆様と共に問題解決に向けて活動を続けて参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年2月22日
NPO法人ねこホーム
理事長 西城磨優美
スタッフ一同
ごあいさつ
NPO法人ねこホームよりみなさまへ